創業サポート

新規開業には開業資金と運転資金の両方を考える事が大切です

店内

これから飲食店を始められる方の一番の心配はお金=開業資金だと思います。しかし開業はスタートラインに立つ事ですから、スタートしてからは運転資金が必要になります。開業時にある程度の運転資金を用意しておかないと、毎月の資金繰りがとても苦しくなります。
飲食店は、先に仕入れて在庫を抱えた状態で売上を作っていく業態です。そのため毎月の資金繰りには『十分に余裕のある計画』を立てておく必要があります。開業時に運転資金を確保しておくことは「開業時の資金調達」の大切なポイントなのです。

日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金」制度の利用

日本政策金融公庫は、2013年より「中小企業経営力強化資金」制度を設けており、新規事業を起こされる方は2,000万円まで無担保・無保証で借り入れができるようになりました。他の資金貸付制度と比べ利率がかなり低めに設定されており、同じく日本政策金融公庫の「新創業融資」制度と比較すると、年間約数十万円の利息が減額できることになります。

「中小企業経営力強化資金」制度を利用するためには?

「中小企業経営力強化資金」制度は中小企業経営者を守るためのものですが、誰でも簡単に借り入れができる訳ではありません。
具体的な事業計画書を作成し、開業後に利益を生み、かつ計画通りに返済ができるという見通しを数値まで落とし込んで示す必要があります。
当事務所は、金融機関が融資に対して何を重視しているかという観点を熟知していますので、現実的かつ説得力のある事業計画書作成をお手伝いさせていただきます。
また、この制度の利用条件として「認定経営革新等支援機関」の助言指導を利用者が受けていることが必要ですが、当事務所はその認定を受けています(平成25年6月5日認定)ので、事業計画書作成から実際の申請まで全てサポートいたします。

個人・法人のメリット・デメリットについて

独立・起業をする際は「個人事業主」として開業するか、「法人」を設立して開業することになります。一般的には法人化してしっかりとした経営管理を行い、事業を発展成長させる方が優れています。
しかし飲食業の場合は、開業時は家族だけで経営したり、消費税の課税・免税など色々な条件も考慮する必要がありますので、一概に法人化開業がベストとは言い切れません。
法人化のメリット・デメリットを挙げますので、早い時期に専門家にご相談されることをお勧めします。

◆法人化のメリット

  1. 対外的信用が高くなるので、採用や融資などで有利になる
  2. 経営が合理化できるので、家計と経営が分離され適切な経営管理ができる
  3. 様々な節税対策が取りやすくなる


◆法人化のデメリット

  1. 設立費用、登記費用など開業時の負担が増える
  2. 法人住民税均等割の負担(赤字でも毎年最低7万〜8万円の負担が生じる)
  3. 税務申告など各種事務がより複雑になる
  4. 従業員数に関係なく社会保険へ加入しなければならない